本日の備忘録/ミスター・スポック養成ギプス

ウェアラブルリズナー」という名称からして何やら怪しげな気配が漂い出すのだけれど、これ、要するにウェアラブルなヒトの合理性強化ギプスみたいなものらしい。常日頃、これさえ身に着けておれば、ミスター・スポック*1も夢ぢゃない! ってなもんですな。

Developed by researchers in the Fluid Interfaces research group, "Wearable Reasoner" is a proof-of-concept wearable system capable of analyzing whether an argument is stated with supporting evidence, to prompt people to question and reflect on the justification of their own beliefs and the arguments of others.

Wearable Reasoner: Towards Enhanced Human Rationality through a Wearable AI Assistant - MIT Media Lab、YouTube、概要欄から

 こういうものが期待通りの性能を発揮し、世界に広く普及することがあったとして、それで議論の墳丘、ぢゃないよ、紛糾みたいなものがなくなるかといえば、そんなことはあり得ないだろうけれど、それでも『朝まで討論』とか『日曜討論会』とかの出演者さんは、必ず装着して番組にご登場願いたいものである(のかどうか)。

 

 議論が合理的なものになったとしても、主義主張の根底にある価値観に大きなギャップがあった場合、議論が合理的であるだけでは勝敗その他決着はつかない可能性がある。またAIがどのようなデータから議論の根拠を判定するかといった、AIの学習環境を設定するのがヒトである限り、そこいらへんの精度や公平の確保には完全は期せないかもしれない*2

 にもかかわらず、私たちはAIに対して合理性の権化みたいなものを何となく期待してしまう(んぢゃない?)。そこいらへん、気をつけないと、追々ロクでもないことが起きそうな気がしないでもない。

 

 とはいえ、価値観の隔たりが小さく、ファクトの認定でも揉め事の心配がないような場合には、それなりに有益な働きが期待できる、というところなんだろうか。ヴィデオ中にも示されるような、宣伝文句の検討とかだってそういうもんだろう。でも、自問自答して己の思索みたいなものを深めたりブラッシュアップするような場合には、すんごく有益なものとなる可能性はある(のかな?)。使い方次第では、教育目的にも応用が効きそうだし、今後の展開は大いに気になる技術ぢゃないかしら。どうかしら。

 

 まだ読んでないんだけれど\(^o^)/、詳細は「Overview ‹ Wearable Reasoner」(MIT Media Lab)を参照のこと。素人が思いつくようなケチなんぞは、あらかじめ検討済みかもしれんしなぁ\(^o^)/

 

 まだ御目文字叶いませんけれど。

 

 AIネタつながりということで。Teen Regime Original Soundtrack - YouTubeで試聴可。実は番組のほう、ちらりすら見ていないのだけれど、このサントラは結構悪くない。とくにエンディング『声よ』は塩塚モエカの声がとても気持ちよく響く。

 

 特撮部分のリニューアル云々とあるのがちょいと気がかりだけれど。