本日の備忘録/同潤会アパート最後の上野下アパート、来月から取り壊しが始まるのだそうな
いつまで見られるんだかよくわからないけれど。民放チャンネルの中では比較的長めの取り上げ方だった。あとは 「東京 最後の同潤会アパートを解体へ」(NHKニュース)*1かなぁ。上野に限らず同潤会アパート関連映像は、YouTubeで検索してみると、プロ、アマを問わずいろいろなヒトがヴィデオを投稿なさっている。上のヴィデオが見られなくなっていたら、そちらから適当なのを選んでご覧になるといい。
同潤会の上野下アパートについては、 「褒めるvs.叱るとかってのは、もう止めにしたい議論だよなぁ。ぶー。」*2、昨年のエントリで一度触れた。リンクその他、多少の情報はそちらからどうぞ。とにかく、格別の思い入れがあるというわけではないが、目にすると胸が安らぐというか騒ぐというか、何にせよ、心が動く。そういう建築物だ。
たまたま昨晩、飯を喰っていた店のテレビで、同潤会アパートのことを取り上げた報道が流されていた。にぎやかな店内のことゆえ詳細はわからなかったのだけれど、たぶん小津安二郎『東京物語』*3の場面、原 節子演ずる紀子のアパートのシーンが紹介されていた。まさか無関係のアパートならそんなシーンを映そうはずもないだろう、あれも同潤会アパートだったのか。今回YouTubeで眺めたヴィデオでは、紀子の部屋を彷彿とさせる間取りものは見当たらなかった。とはいえ、上野下アパートだけでも数十通りの間取りの部屋があるのだそうだから、それはそれで仕方のないこと。
昨年のエントリを書いたときには、洗濯物のぶら下がっている写真をご覧いただければただちにわかることだけれど、ヒトが住んでいらして何となく敷地内に足を踏み入れるのが
同潤会アパートもの、一冊もちゃんと通して読んでないんだよな。そろそろ読むべし。
YouTubeで著作権切れのヴィデオを見るのもまったく見ないよりずっといいけれど、やはり画質・音質はいいものであるほうがいい。DVDでも構わないけれど、いずれにしてもディジタル・リマスターは必須。廉価版著作権保護期間切れモノだと、もうコントラストからしてデタラメだったりする。ついでに、篤志家のみなさまに置かれましては、ボンビーなワタクシめに寄贈することなんぞ、よろしくご検討くださいますようにm(_ _)m。
*1:【復旧時註】すでに削除済み。/YouTubeで他に現存する報道メディアによるヴィデオとしては、「最後の同潤会アパート解体 近代的集合住宅の先駆け」(SankeiNews、YouTube) 、「築84年 最後の同潤会アパート取り壊しへ・・・(13/05/08)」(ANNnewsCH、YouTube) 。解体開始時の報道ヴィデオとしては、「同潤会アパート取り壊し始まる 上野」(朝日新聞社、YouTube) が残っている。
*2:【復旧時註】2019年12月16日現在未復旧。
*3:cf. 「東京物語 (1953)- Tokyo Story - 小津安二郎 監督/HD」(YouTube) 。すでに著作権保護期間を過ぎているはずだけれど、ときどき削除されては再アップされるという状況が続いている。2019年12月15日現在、ここからのリンクも、元記事当時のものが削除されていたため、当時とは違うURLになっている。リンク先がもし削除されていた場合は、改めてYouTubeで検索されたし。