出典はYouTube

 へぇ、日本でこういう催しがあったとは全然知らなかった。知っていたからといって見に出かけるほどの興味は湧かないけれど、でもこういうのがあればいろいろ勉強にはなるんだろうから、お若い方にはいい機会なんだろう。それはそれとして、ちょっとおもしろいなと思ったのは、

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のあたり。画面右上に注目してほしい。「YouTube」とあるのは、この映像の出典がどのチャンネルによるのかはわかんないのだけれど、とにかく YouTubeのいずれかのものだということだろう。CNNといえばメジャーなメディア。大統領選のあり方を変えたみたいなふうに語られるケネディvs.ニクソンディベート映像くらい資料として持っていてもおかしくないんぢゃないのかな。にもかかわらず(?)、YouTubeから映像が引かれるというのはどういうことなんだろう。仮に資料映像があったとしても、YouTubeから検索して使っちゃったほうが手っ取り早かったりするんだろうか。それとも、実は案外自前の資料映像を持っていなかったりするんだろうか。

 実は最近のメリケンの報道動画を眺めているとたまにこういうのが出て来る。最近のものであれば、さすがに YouTubeから採られていても具体的なチャンネル名が取り上げられる。古い映像だとこんなふうにただ「YouTube」と記されるだけ。どういう利便からこういうことが行われるのかわかんないけれど、出典としての覚束なさを感じないわけでもない。それとも今ではYouTube動画の信頼性が確立されたとかいうことになっちゃってんだろうか。いや、まさかそれはないよねぇ。では、どうして?

 

 今みたいに素人でもいろいろ映像に加工が出来ちゃう世の中だと、この手の史料になりそうな映像であっても本当に過去のものがそのまま公開されているという保証はない。メリケンなら、「US National Archives」(YouTube)hatebuみたいなものもあるけれど、野良ヴィデオだとどうなんだろう。そういうとこいらへん、まさかCNNが安直に使っているわけはなかろうと勝手に思ってはいるのだけれど、気にし始めると気になっちゃうよなぁ。僕が考えても、そこいらへんが何とかなるような稔りのあるアイディアが湧いてくるわけではないのだけれど。