京王線社内で火災発生 pic.twitter.com/94cLtJkDy4
— しずくβ (@siz33) October 31, 2021
国内はもとより多くの海外メディアでも取り上げられたツイッター投稿ヴィデオ。
事件そのもののことはここでは扱わない。それよりも最近ではほとんど毎度のこととはいえ、こういう場面が撮影されていたことに心を動かされる。そこにヒトがいる限り、必ず映像が生まれるという時代ってのには、少しくらい腰を抜かしてみせてもバチは当たらないような気がする。(゚∀゚)アヒャ
事件に関する映像はさらに続いている。
- しずくβ on Twitter: "京王線火災で逃げる人々 https://t.co/ZfN1pD0C2V" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災、刃物男がいる模様 https://t.co/lbPbaNxHk8" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災、刃物男逮捕 https://t.co/TGhtO3ntTA" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災、後方車両の犯人逮捕後、前方で爆発音?が 煙が https://t.co/vt0K2tLJnM" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災、ホームからの避難指示が出たため、避難します https://t.co/OiTSpPAlvy" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災(テロ?)警察・消防が次々きます https://t.co/AexFUp2wbr" / Twitter
- しずくβ on Twitter: "京王線火災(テロ?)規制線が貼られました https://t.co/TJDkIef0EO" / Twitter
とリンク先をリストにまとめていたら、上記ヴィデオを1本にまとめた「京王線刺傷 6分間のノーカット動画 直後の車内や駅構内を撮影」(毎日新聞、YouTube)が公開された。あらま。
最初は車内火災の目撃、やがて「刃物男」の存在が伝わって来、どのようにしてだか逮捕後の爆発音が聞こえ、「(テロ?)」という推理が働く。「事件は現場で起きている」というのは事実であるにせよ、全体像がわからないのも現場。一方で、そういうことを実感させてくれるのが現場の映像ということになるのか。
今では、こちらのヴィデオも複数のメディアに取り上げられたようだ。ロシア語がさっぱりわからないのだけれど、ハロウィンでにぎわう渋谷を取材中、偶然に付近を徘徊している容疑者の姿を捉えていたということのようだ。渋谷のスクランブル交差点を歩く容疑者の姿は1分25秒過ぎ辺りから現れる。
それ以降、関連映像は出て来ないが「京都アニメーション」への言及があるみたいだから、日本における似たような事件について解説か考察かを試みているのかもしれない。
同様にセンター街を歩く容疑者の姿は、商店の防犯カメラによって撮影されたものが報道されてもいる。多くのヒトビトに紛れた容疑者の姿を見つけ出すのは、とくにこちらの場合は難しいようにも思えるのだが、渋谷を歩いたという供述が明らかになった結果として探し出されたということなのだろうか。それとも警察の要請に応じて何かの資料として提出、警察から写っておるぞと知らされて……みたいな具合なんだろうか。
昨日・今日あったFacebook社の顔認証機能使用停止をめぐる報道中、FB社はすでに保有している10億人分の顔データを削除するとかしたとかいう話が出ていたけれど、素直にその数字を信じれば、世界人口の8分の1以上の人類のツラツキの判別が自動的機械的に可能になっていた(いる)ということだろう。あるいは本邦のこととして、仮にマイナンバーカードの顔写真あたりがどこかの国家機関にデータ化されており、AIで識別可能、なんてな具合になっていれば渋谷や新宿の雑踏からだって、ホイホイ誰かさんを見つけ出すくらいのことが出来ないともかぎらない。もうそのへんはその気になりさえすれば……というところまで技術は進展しているんぢゃないだろうか。というあたりは僕なんかが気に病んでも意味ないのだけれど\(^o^)/。でも、センター街を彷徨する容疑者映像を見ていると、そういうものが使われたんぢゃないのかな、というような疑いが頭に浮かんで来ないでもないかも。
いずれにしても、外出したが最後、何どきであれ僕たちは機械的な視線(?)みたいなものに潜在的に監視されているといえばいえちゃうのかな、みたいなことを考えたりする。まずは盛大な悪事でも仕出かさないかぎり、誰も僕の行動を探るために防犯カメラの映像などチェックするわけがないんだけれど、もし何かの間違いでその気になりさえすれば……というような理論的可能性としては、そういうことだってないとは云い切れない(まぁ僕の場合は云い切れるけど\(^o^)/)。
それにしても、こうしたあれこれのカメラによって偶然捉えられた映像が報道中にこれほど頻繁に現れるというのは今世紀特有の現象だろう。報道機関が自前で撮影したものは一切使わずに、こういう、半ば以上偶然居合わせたヒトのスマホや意思を持たない撮影主体(防犯カメラとか車載カメラとか)によって捉えられた映像のみを編集し直すだけでも、毎年、年鑑めいた長編映像が出来てしまいそうな気がしてくる。あ、でも、うっかりすると、画面は犯罪とネコばかりなんてなことになりかねないか\(^o^)/
ふろく
以下、これまでに「日々の与太」で取り上げたことのあるものの中から。図らずも撮っちゃったと覚しいタイプの動画をいくつか並べてみる。
これはまだ取り上げたことのなかったもの。昨日公開されたばかりの報道から。防犯カメラの映像ではあるけれど、まさか火炎瓶が投げ込まれるシーンを撮影することになるとはだれも想像していなかったんぢゃないだろうか。あれはやっぱり万引か強盗か用だよねぇ。
犯罪モノは見ていて不愉快にしかならないものが多いし、本篇がまさしくそういうものの一つだったので、ふろくとしては今回はこれだけ。
2015年2月。乗降客の様子見の車載カメラがシンクホールに墜ちる客を捉えることになるとは……。ヒトが直接シンクホールに墜ちる様子がYouTubeに登場するケースはそう多くはないのだが……。
2012年4月。もちろんこのように、先のカップルの落下以外でもYouTubeを少々探せば事例は見つかる。
2020年8月。防犯カメラなのかスマホのカメラなのか、何で撮影されたのかは確認できていない。
2020年1月。防犯カメラの映像。このカメラだって、おそらくはバスの様子を撮るために設置されたものではあったかもしれないが、まさかバスが道路に沈むところを撮ることになるなどとは想像だにされなかったのではないか。
ちょっと中国での事例が多くなってしまったが他意はない。国土が広い分、道路の管理に行政の手が回らないということもあるのだろうが、そのへんを小馬鹿にするつもりは全然ない。それ以上に、「防犯カメラ」が多いってことのほうが気になる。防犯カメラとAIを組み合わせて、映像中の人物を識別するのみならず人物の唇を読む技術も中国では完成しつつあるという話もどこかで読んだことがある。もしそれが事実なら、街中ヒトゴミの中でどんな会話がなされているかまでが監視対象に出来てしまうわけだ。そういう装置が国内のあちらこちらに備え付けられているんぢゃないか、みたいな話のほうが今の中国ならありそうかもなぁ、と思うことはある。
シンクホール事故をめぐる映像はYouTubeで結構公開されているが、穴が開き車が落ちてゆく瞬間を捉えたものは思いの外少ない。先だっての吉祥寺でのシンクホール事故も、商店の多い街なのだから追々防犯カメラにでも収められた陥没事故の瞬間映像でも出て来るのではないかと思っていたのだけれど、今のところ、少なくともYouTubeでは見当たらないみたいだ。事件現場は、防犯カメラの盲点となるような場所だったのだろうか。それとも防犯カメラの設置位置を秘匿するために、撮られた映像はあったとしても公開されないこともあるのだろうか。
シンクホールは、舗装下の地中に空洞が生じる結果引き起こされる。空洞は上下水道管からの漏水や大雨による水流によって形成される。漏水は上下水道の老朽化によることが多い。近年では上下水道管ともに老朽化が進んでいる。したがって、近所で地下鉄なりビルなりの工事が行われていなくとも老朽化が放置されるなら、日本でだってシンクホールの発生は追々増えてくることになるんぢゃないだろうか。だから、もし撮影してあるのなら、その公開、世のため人のためってことになるかもしれないのだけれど。
っと、つい個人的な関心からシンクホールに偏った紹介になってしまった。
もう忘れたという方はさすがにいらっしゃらないとは思うけれど。国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所のカメラ。これもシンクホール同様、社会資本のメンテナンス問題として捉えられるんぢゃないか。
2015年2月。車載カメラが天然ガスの漏出による家屋の爆発を捉えるなんて、まず滅多ありそうにない。
この映像の公開は2019年だが撮影されたのは2011年。YouTubeでこの映像の見出しタイトルで検索すると事故直後の様子を撮影したヴィデオが今でも結構な数見つかる。しかし、事故の瞬間を捉えたものはなかなか見当たらない。この件をめぐる裁判で初めて公開されることになったとかなんとか*1。いずれにしても、スマホの動画撮影機能がなければ、僕たちのほとんどはこんな場面を目にすることなどなかっただろう……、ってな映像の典型ではないかしら。
2017年1月。防犯カメラによる映像。最近は日本でもコンビニや診療所に突っ込む事故がしばしば報道されているが、突っ込む車のサイズやら勢いやらは比べ物にならないな。これで死者5人で済んだというのも、不謹慎な云い方になってしまうが、率直なところ驚きだった。
2015年2月。これは日本でも結構大きく取り上げられたから、ご記憶の方も多いのではないか。それにしても車載カメラが航空機事故をこれほどはっきりと捉えることになるとは……。
と、今回はとりあえずこれくらいで止しておく。
立ち読み課題図書、その他
粒来哲蔵を読むヒトってどれくらいいらっしゃるのかわかんないけれど、これ、おもしろいですぜ。
古書肆を当たればマケプレよりは安く入手できるのではないかと思う。僕は潰れる寸前の天牛堺書店の最寄駅店でマケプレ価格より一桁少ない値段で落手した。状態も上々。でも、天牛堺書店の詩書価格は安すぎる傾向があったから、そこまでやすいのはなかなかないのだろうけれど。
「穴」というタイトルは、おもしろい本の目印みたいなもんですかね。
実はこのシリーズ、まったく見たことがない\(^o^)/。だからして、買ってくれてやるとよろこぶぞ。
あの作品の人工衛星が地上に降りて来た時代なのだな、ひょっとして現代は。後は防犯カメラにレーザー銃でも組み込めば……。