本日の熱終焉型音楽/How To Disappear Completely

 How To Disappear Completelyは、ポーランドアンビエントだかドローンだかエレクトロニックだかのグループさんらしい。ポーランド以外、全然情報としては書いた甲斐がないようなもんだけれど、存じ上げないんだから仕方ない。う~ん。

 というわけで、毎度何も知らないまんまで紹介の体をなさないテイタラクなのだけれど、HTDC、ここしばらく仕事用BGMとして重宝している。

 YouTubeでもオフィシャルもの、野良もの問わず、結構な数の作品が公開されている。ここでは著作権の扱いに面倒がないし、広告動画の挿入もないということで、SoundCloudのアカウントから、公開作品全部を並べてみた。

 

 紹介しておいてこういうのもいい面の皮なんだろうけれど、何がおもしろくてヒトはこういう音楽にも耳を傾けちゃうんだろう? この部分とあの部分、この曲とあの曲、この作曲家とあの作曲家……そういう基本的な区別が怪しくなってくるような、希薄さを増していく構造感*1……そのあたりは、まるでエントロピーが極大化して、この場所とあの場所、この時とあの時の区別が消失してしまった熱終焉後の宇宙を思い起こさせる(って、そんなもん正確に思い浮かべることなんか出来やしないに決まっているのだけれど\(^o^)/)。そういう宇宙的なタナトスみたいなものが魅了するんだろうか、なんていうのはあからさまに大袈裟な云いようだしなぁ。う~ん。

 

 アマゾンで「How To Disappear Completely」をデジタルミュージックで検索すると、同タイトルの作品が怒涛のように表示されるのだけれど、グループ名としては何も出て来ない。ミュージックで検索すると同名のバンドによる「Daughters of Eve」に辿り着けるのだが、これはニューヨーク州はシラキュースが拠点の重金属系のバンドさんの作品らしい*2。というわけで、HTDC、アフィリエイトに利用できないというけしからんことになっちゃった。ぶー。

 それにしても、検索で出喰わす「how to disappear completely」の文字列の多いこと、多いこと。これほどまでに完璧に消滅しちゃいたい欲求みたいなものが、地球のあちらこちらに充満しているっていうことなんですかね。う~ん。

 

 というわけで、最近の読了本から。

総理

総理

 

 今もTwitterに連続投稿されているシリーズ作品の、まとめ第一弾といったところか*3。紙ぢゃないのが残念なのだけれど、結局買ってしまった。佐藤哲也は初めて読む小説家さん。小説家さんの作品ではあるのだけれど、結構としては超短編小説というよりも連作散文詩というべきだろう。小説読みのヒトよりも、現代の散文詩に馴染んだことのある読者向けぢゃないかしら。粒来や入澤なんかが愉しく読めるヒトには、たぶん間違いなく軽く愉しめる。お薦め。

 もちっと評判になって、活版印刷版の紙の本で出たりしませんかねぇ。こういうの、やっぱり紙で読みたいわ。う~ん。

*1: 当然のことながら、実際に構造がなくなっちゃうわけぢゃないのだけれど。

*2: ちゃんと確認していないm(_ _)m。

*3:佐藤哲也 と母が言った。 - Twitter Search hatena bookmark