本日の備忘録/降霊術2.0、もう半ば以上(?)実現できちゃってるのね\(^o^)/

 画面に映し出されたキャプションをご覧になれば、「本日の備忘録/降霊術2.0」で述べたアイディアが、実はすでに生魑魅いきすだまレヴェルでインプリメントされていたことがおわかりいただけるだろう。うーん、やっぱり同じようなことを考えるヒトはいっぱいいらっしゃるということなのかぁ。

 また、人の見た目や声、思考などの個性を学習して本人にそっくりに応答するというAIは、うつ病などの悩み相談の窓口としての活用が期待されます。

 「うつ病などの悩み相談」とあるけれど、相談相手は「本人」ということなの? 本人そっくりの相談相手に悩み話を打ち明けても、そもそも本人(オリジナル)が解決できないからこそ相談が必要なのであって、解決できない心理状態を抱えた本人(オリジナル)そっくりに作られた本人(AI)にその解決能力が備わっているというようなことがあり得るんだろうか? むしろ、永遠に抜け出せないクラインのド壺状態の鬱に陥ったりしやしないかしら\(^o^)/

 愚痴みたいなものであれば、本人(オリジナル)にそっくりに作られた本人(AI)のことだから、果てしなく共感してくれて、ホッと一息つけちゃう、くらいのことはありそうだけれど、それにしたところで、うっかりすると愚痴出力が入力に返されちゃうようなものだもの、電気回路で謂うところの「帰還」みたいな現象、フィードバックが起きて愚痴のハウリングが生じたりやしないだろうか? 愚痴のハウリングって、しかしどんなもんなんだ?

 そんなこんなで、本人(オリジナル)対本人(AI)というのは、精神病理的に問題があるんぢゃないだろうか(素人談)。ここはやはり本人(AI)対他人様ひとさまで使うのが安全安心。

 たとえば、オンラインのZoomゼミなんかには、本人(AI)を出席させておけば単位は楽勝(なのかどうか)、ついでに先生も本人(AI)が講義も指導もホイホイというわけで、教育をうっちゃらかって好きな研究に没頭する収入と時間が確保できちゃうというのはどうか\(^o^)/。

 しかし、こういうのがポピュラーになっちゃうと、本人(オリジナル)の許諾なしに背後霊にアレコレ語らせてみせるのではなく、自称「本人(AI)」にアレコレ喋らせるという、ずっと危うい商売もできるようになっちゃうかもね。鶴亀、鶴亀。

 

ふろく

 しっかしなぁ、こういうの、開発企業名くらい報じたからといって番組の時間不足が起こるわけでもないだろうに、なんで報じて下さらないもんですかね。ぶー。企業のウエブサイトでもあれば、開発をめぐる話の一つも宣伝がてらに掲載されているかもしれないのにぃ。うー。

 というわけで、テケトーにググってみたらば、「第5回AI・人工知能 EXPO 春について」(クリスタルメソッド株式会社)にたどり着いた。件の技術は「Deep AI copy」というものらしい。リンク先には、以下のような概要説明がある。

Deep AI Copyとは、個人の見た目、声、趣味、思考、知識、自己認識などをAIにインストールするサービスです。Deep AI Copyでは、コピーする人の顔画像、声データを深層学習させ、本人とそっくりの見た目のAIを生成可能にしています。また、Deep AI Copyには今後、空気を読む人間らしい発話・発話、本人そっくりな顔表情の再現、個性のコピー、意識の生成を中心に研究開発が行われる予定です。具体的な応用先としては、カーナビへの応用、案内役・アナウンサーのAI、新しいお墓の概念(当時の知識や技術、思い出のコピー)、株価の予想などがあげられます。また、医療や介護現場、オフィスの受付など人との繊細かつ複雑なコミュニケーションが重要な場面や、例えばAIがタレントや声優として活躍するといったエンターテイメント領域でも活用が期待されると考えています。

 《新しいお墓の概念(当時の知識や技術、思い出のコピー)》なんていうアイディアが出ている! こりゃやっぱりAIによる降霊術2.0だわね。より詳しい説明が「DeepAiCopy」(クリスタルメソッド株式会社)にある。こちらにも《新しい「終活」のかたち》の項目がある。これはもうどう転んでも降霊術2.0的な技術ってことだわね*2。うーん。

 

おバカな答えもAIしてる 人工知能はどうやって学習しているのか?

おバカな答えもAIしてる 人工知能はどうやって学習しているのか?

 

 

*1: TV局チャンネルの動画は、比較的早々と削除される傾向があるので、関心のある方はお早めに確認されたし。同様の動画と記事は、「国内最大級のAI最新技術展 災害時の安否確認も」(テレ朝news)でも、今のところ確認できる。

*2: そういう呼び方は開発者さんには、好まれないかもしれないけれど。