本日の前転/A tornado in the city of Nihommatsu lifted a car into the air!!

 被害に遭われた方には踏んだり蹴ったりなのだろうけれど、傍観者的にはどうしても興味深い映像と見えてしまう。こういう被害に出遭う日本における確率の低さ対対策に求められるコストを考え合わせると、一般人が事前にできる備えは限られてくるだろう。せいぜいが適当な保険をかけておくくらい? それだって、場合によっては掛金が惜しく感じられることだってあるんぢゃないか。どのくらいかかるものか、調べたこともないのだけれど。

 とにかくご愁傷様だ。

……現場近くに住む運送業の30代男性は、竜巻のように渦巻く風が車をひっくり返す瞬間を目撃した。

 男性によると、アパート2階の自室にいた午後4時半ごろ、窓が揺れるほど風が強くなったためスマートフォンで外の様子を動画撮影し始めた。駐車場の自分のワゴン車が反時計回りに90度向きを変え、慌てていると、向かいのアパート前に止まる緑色の小型車が宙に浮き、車体の底を見せて横倒しになったという。

「福島・二本松で突風、車横倒しに 住民が目撃、撮影」(共同通信)

 冒頭のヴィデオを見てもリンク先記事の写真を見ても、どうも「横倒し」になったというよりも「でんぐり返し」、「前転」しちゃったというふうに見える。横転同様の結果になったから、「横倒し」という表現になったのだろう。だから、間違いだと云い募るわけにはいかない。とはいえ、結果に至るプロセスを目にした後ではわだかまっちゃうなぁ。

 それに、そのへんはプロセスに関する揚げ足取り的な小さな違いだと決まったものでもなくて、「横倒し」と「前転」では風の威力に結構な違いがあるように思える。前後に長く左右に短い車体のことを考えると、横倒しにすべくロールさせることは比較的易しいかもしれないが、前後に揺らしてロッキングさせるとなるとロールさせるよりは力が必要になりそうぢゃないか。瞬時に必要な力が大きいとすれば、この突風はより大きな災害につながる破壊力があるということだろう。風の瞬発力みたいなものは、「横倒し」より「前転」のほうが大きく、災害を生み出す潜在力もあるのだ(たぶん)。そのへん、物理の基礎の危うい素人考えが紛れ込んでいるかもしれないから、話の正確性は保証の限りではないが、大体のところそんなもんぢゃないか。

 

 共同通信からはYouTubeのチャンネルに「速報」のヴィデオも出ている。撮影者さんの、おそらくは実感の籠もった声も入っている。なるほど居合わせていれば自分だってそういう声を挙げちゃうよなぁ。ついでながらヴィデオも挙げておくか。

 「横倒し」であれ「前転」であれ、おそらくはtornado(竜巻)というほどのことはない旋風つむじかぜ程度のものなのだろうけれど*1、いずれにしてもこの手の突風類、ここ十数年で報道される折が増えたような気がする。実際に増えたのか報道される折が増えただけなのか、実はどちらも大して増えていないのだけれど、スマホの普及によって撮影されることが増え、報道でヴィデオが用いられるケースも増加し、結果として突風そのものが増えたかのような印象を持つに至ったのか、そこいらへん、本当のところどうなんだろう? そういうのを調べる、面倒臭くない方法ってあるかしらね? 面倒臭い方法しかないですかね? う~ん。

 

 もうべらぼうに長らく見ていないので、あらすじの記憶すら怪しいのだけれど、まずは加賀まりこ様、冨士眞奈美様、環 三千世様を拝んでおればよろしい映画かな。おっと、伊藤雄之助様も御降臨遊ばしておられたのであった。あぁ、それに、沢村貞子様、伴淳三郎ばんじゅん殿山泰司藤田まこと桂小金治川津祐介……爺婆世代は涙に咽ばずしては見られませんな。

 ググると評判よろしいとは限らないのだけれど、60年代前半もので今もDVDが生き延びているというあたり、キャスティングだけでは説明できないのでは?*2 そうでもないですかね。う~ん。

 

*1:cf. 塵旋風 - Wikipedia

*2: 純然たる映画というよりも舞台の喜劇を映画にしたような趣があるんぢゃないのかなぁ。そのへんがすんなりと受け入れられないヒトたちが出て来る原因ぢゃないかしら、ひょっとして。